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本研究領域の目的

生物圏は、自律的に成長するだけでなく過去の地球環境変動に対して優れた適応性を示しています。その調整・供給機能(CO2 吸収やバイオマス生産)を活用することは、化石燃料依存型の社会を脱却し、温暖化などの地球環境激変を回避する方策として有効と考えられます。

そのため、本領域では生物圏の機能に関する新しい科学「統合生物圏科学」を創出し、地球環境激変を克服する対策を提示することを目的とします。生物圏に関する理解を深化するため分子〜地球スケールでの基礎研究を推進し、その知見を統合した新しい生物圏モデル「デジタルバイオスフェア」を開発します。

期待される成果と意義

研究領域の成果目標は、生物圏機能に基づいて気候変動など地球環境激変を緩和するため、学問的基盤となる「統合生物圏科学」を確立し、その具体化として生物圏機能を高精度でシミュレートするモデル「デジタルバイオスフェア」を開発することです。

共通の問いとして「大気からの CO2吸収量」「人間社会へのバイオマス供給量」「必要な土地面積」を設定し、それらに科学的・定量的な回答を示すことを目指します。

具体的な成果物として、全球を 1km 程度の高分解能でカバーし日以下の時間単位で生物圏の主要機能をシミュレートするモデルコードとその入力データ一式、モデル分析に基づく将来の地球環境激変を緩和し脱炭素社会の実現に貢献する対策提案(世界〜国別:大気 CO2の吸収固定[緩和]など)が挙げられます。