ニュース

2023年08月30日

北海道大学苫小牧研究林での観測キャンペーン参加しました(B02班)

 B02班の3名(小林、Lai、 林)で、2023年7月24日〜28日に行われた北海道大学苫小牧研究林でのフィールドキャンペーンに参加し、リモートセンシングによる森林生態系機能情報抽出のための現場データ取得を行いました。

 当日は、B01班の中路准教授(北海道大学)や苫小牧研究林の中村教授をはじめとするスタッフの皆様に全面的にご協力いただき、高所作業車を使用した森林樹冠部の個葉サンプルの取得やドローン搭載型レーザースキャナーによる森林の三次元計測などを実施しました(図1及び図2)。

 取得した葉のサンプルは研究林の実験室に持ち帰り、葉の分光スペクトルの計測や乾燥重量の計測など葉形質の分析を行いました。今回の調査は、公募班の秋津主任研究開発員(JAXA)や両角研究員・野田主任研究員(国立環境研究所)と共同で実施し、森林の葉から放出される植物蛍光(クロロフィル蛍光)や森林土壌の反射率計測なども実施しました(図2)。

 今後も苫小牧研究林での調査を継続し、異なる季節におけるデータの収集を進める予定です。またハイパースペクトルセンサを搭載したドローンにより樹冠レベルの詳細な分光画像の取得を実施する予定です。

(執筆者:小林 秀樹)


図1. 高所作業車で樹冠上部の葉を採取


図2.  取得した葉のサンプルを確認している様子


図3. 広葉樹サイトの林床反射率計測の様子

キーワード:  森林生態系機能、フィールドキャンペーン、リモートセンシング