研究レポート

【研究紹介】
長期地上観測で捉える「陸域生態系の環境応答は人工衛星でどう見えるか」

  • B分野
  • B03班
2022年09月29日
 秋津 朋子  宇宙航空研究開発機構/主任研究開発員<br> (衛星リモートセンシング、分光生態学)

 気候変動の影響が顕在化しつつある昨今、その環境応答のシグナルをいち早くとらえ、社会に発信することは喫緊の課題である。陸域生態系の環境応答のシグナルは、人工衛星から得られた情報、特にNDVIを始めとする各種の植生指数の時空間変動として検出・評価されることが多い。しかし、これらの多くは、植生のストレスや光飽和等の植物生理的な環境応答を捉えることができない。一方、近年打ち上げられた人工衛星GCOM-Cから得られる2つの緑バンドからは、植物生理的な環境応答が検出可能となることが期待されている。
 本研究では、長期地上観測ネットワーク―Phenological Eyes Network (PEN) ―のカメラ画像と分光データを用いて、新たに人工衛星から得られる指標からどのような陸域植生の環境応答を捉えることができるかを明らかにすること、および、PENの長期観測を継続することを目的とする。

 

キーワード: Phenological Eyes Network, GCOM-C, 長期観測, カメラ, 分光