【研究紹介】「渦相関ドローン」初号機を苫小牧キャンペーン観測に投入
- B分野
- B03班
2023年08月09日
桑江 朝比呂 海上・港湾・航空技術研究所・港湾空港技術研究所/領域長(ブルーカーボン)
苫小牧演習林の方々による多大なご支援のおかげで、2023年7月24日から26日まで、「タワーレス渦相関システム(渦相関ドローン)」の初号機を現地でテストすることができた。
テスト2週間前に機体が完成したため、ぶっつけ本番であったが、クレーンサイトと国有林サイトで、今後の改良に有用なデータを取得できたことは大きな成果であった。
今回は、機体の安定性、計測時間と消費燃料との関係、ドローン動揺の影響、ドローンによる排気の影響、ドローンローターの回転による風の影響等について、データから確認することを目的としていた。結果については鋭意解析中である。
開発に成功すれば、タワーというインフラや時空間の制約から開放させ、渦相関システムによる大気-生態系間のCO2ガス交換が可能になり、デジバイへ未知の時空間データ提供に資することが期待される。
キーワード: 地球温暖化対策、ネガティブエミッション技術、ブルーカーボン