2025年02月17日
ポスター発表最優秀賞〜高山帯生態系の気候適応可能性について〜(A02班)
研究代表者: 樽澤 優芽子 京都大学/D3(森林生物学)
地球温暖化に対して脆弱とされる高山帯生態系の気候適応可能性について、日本の高山帯に優占するハイマツと、比較的温暖な環境に生育する近縁種キタゴヨウの種間浸透交雑に着目して研究を行っています。ゲノムワイド解析の結果、ハイマツがキタゴヨウからの浸透交雑により獲得した遺伝子は、気候変動下の高山帯における雪解けの早期化や病害虫の分布拡大などによって増大する生物的・非生物的ストレスへの耐性に関わる可能性が示唆されました。この研究について国内外の学会で発表し、森林遺伝育種学会第13回大会では「ハイマツの気候変動レジリエンス:種間浸透交雑由来の適応的遺伝子」のポスター発表に学生発表最優秀賞をいただきました。
キーワード:地球温暖化、高山帯生態系、ハイマツ、キタゴヨウ、浸透交雑