2022年09月27日
陸域モデル開発者サミットに参加
英国オックスフォードで開催された、陸域モデル主要開発グループが一堂に会して現状と課題を議論するLand Surface Modelling Summit 2022(2022年9月12-15日開催)に参加した。東京大学よりMATSIROおよびILSモデル開発グループ(芳村教授、山崎准教授、新田特任助教)も参加した。植生や土壌に関する基礎プロセスの精緻化、地上や衛星観測で得られるビッグデータの活用、モデルの検証など、本領域研究とも共通するトピックが多く取りあげられていた。
少人数で議論を行うセッションでは農業モデルの分科会に参加し、アジア地域における水田とそのメタン放出に関する研究成果を紹介した。洪水などの極端現象や土地利用を扱うためモデルの高分解能化が必要であり、データ同化や機械学習などの高度なデータ利用手法の開発が先端的課題であった。
このような世界のモデル開発の潮流を見据えつつ、本領域研究でも取り組みを強化すべきとの意を強くした(C01班)。
キーワード: 陸面過程、物質循環、植生動態、地球システム