研究レポート

【研究紹介】
AIUAVを活用したリモートセンシング強化

  • B分野
  • B03班
2023年10月16日
伊勢 武史  京都大学/准教授(森林生態学)

 リモートセンシングは生態圏機能の把握のために有用だが、観測精度やコストなど改善が望まれることも多い。そこで本研究は、UAV(ドローン)観測とAI解析を融合することで、低コストかつ高精度な植生識別の実用化を目的とする。その実現のため、本年度は苫小牧研究林および広島県の森林においてUAV観測を実施した。後者では現地調査を合わせて行い樹木の樹種・樹高・胸高直径を計測することで、上空から撮影するだけで樹木の種やサイズが推定できるようなAIモデルの作成を目指している。コンピュータビジョンのなかでも特にセグメンテーション技術を実装することで、多様な条件下で取得された画像から安定した識別結果を得ることを目標としている。
 さらに、UAV観測と地上レーザー観測の性能比較も実施しており、森林観測の高効率化を目指して多様な研究開発を行っている。

 

キーワード: 人工知能,UAV,リモートセンシング,マルチスペクトル,convolutional neural networks